「家が出来て8年、重たい食器が入った状態で毎日酷使してきたわけだし…」
「だんだんと引出のレールの滑車部分のゴムパッキンも摩耗してきて…」
「ガタガタと音が大きくなってきてしまっているのは…」
「建築計画中の当時、少しでもコストを削るために安いレールを選んだ…」
「あなたの責任なのではないじゃろうか」
と妻に言われる夢を見たとか見ていないとか見たとか。
おばんでございます、コストカッター猪狩です。
コストを計算しすぎて面倒くさくなって適当に買うこと多々です。
急ですが、我が家は自作で引出を作ったのです。
コストカッターでしたから、カットしたんです。コストを。

棚上のオヤツを取ろうと1.7倍に伸びるイヌ
竣工当時「引出うっひょーっ!」と食器やらを収納し、
「ニトリに良い仕切りが売っとる売っとる!」とカスタマイズし、
「引出って便利だなぁ….」としみじみし続けること8年。
「ガタガタうっさい」
という問題に直面しました。
私が8年前、レールの安さに半狂乱になって買ったせいです。
安さこそ正義、1円でも高ければ悪、だったのです。
言葉で伝わりくくて大変恐縮なのですが(なぜか写真がない)、
レール上を滑車が転がることで引出を出し入れする仕組みだったんです。
で、その滑車には「静音させまっせ~」という意味で輪っか状のゴムパッキンが巻かれているんです。
固い滑車と固いレールが当たればガタガタうっさいわけですからね。
こいつのおかげで「静音~~~」という効果を発揮して快適に使えていたんですが、
さすがに8年使っていますと、というより重たい食器やらを詰め込み過ぎて酷使させますと、
「パッキンがひじきみたいになって千切れて朽ち果てている」ことになるんです。
最初は変な虫かと思いました。お気を付けください。
8年間ありがとうパッキン、パッキンありがとう8年間。なのです。
そこでですよ、そこで。
今までほぼすべてのお施主様宅の家具で使われているレールに替えてみたのです。
自分でも取り換え出来そうでしたしAmazonでポチっと。

上:新しい銀のレールさん 下:古い白のレールさん
「今日が猪狩家の引出革命記念日ぞよ。」
今までのレールはなんだったんだという衝撃。
初めまして銀のレールさん。(これまでお施主様宅で何度も見ているが)
白のレール?誰ですかそれは。
音も静かで開閉もスムーズ….文句なし。
無駄に開け閉めして妻に怒られるというデメリットはあるものの、
そこは時間が解決してくれるのでおおむね問題なしだ。文句なし。

イヌが悠々と飛び越える無意味な柵。
重量物を入れていた2か所を交換しました。

父子が裏返して脱いだ洗濯ものを直す妻。
キッチン側も2か所。
所要時間1時間程度でしょうか。
電動工具のほうが便利ですが、特殊な工具は必要なしでございます。
OBさんも気軽にチャレンジできます。(もう全棟コレついてるんですが…)
ブログを見て頂いている皆様にも、OBさんにも全く有益な情報ではありませんでしたが、
僕はこういった「暮らしが少ーし楽しくなった」という変化が大好きなんですね。
「便利になった」でも「かっこよくなった」でもいいんです。「豊かになった」ということですね。
団居はこうした「豊かになった」という体験を引き出すのが好きな人たちの集まりです。
日々、お施主様のお家が少しでも豊かになるには何が出来るかに頭を悩ませ、それを楽しむ建築偏愛者たちです。
さぁ今後は、
「モンステラ買ったはいいけど仕立てるってなんですか?」
「仕立てられてます?これ合ってます?」
とか、
「大きいラグマット買ったはいいけど洗えます?」
「干せてます?これ夜まで乾きます?」
などなど、イチ団居施主による家作りへの飽くなき足掻きをご紹介していこうかと画策しています。
きっとこんなブログでも読んで頂いている方はいるはず….。
いつか縁があって出会うお施主様に、
「我が家は銀色のレールですか?(にやり)」
と言って頂ける日を楽しみにしております。