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スズメを捕まえるはずが。

猪狩 章仁 2025.04.21

今年の我が家はすごい。

理由は分からないがすごいのがいる。

左の勝手口をノックすると犬が尋常じゃなく騒ぐ。

ジューンベリー君(ちゃん)だ。

時期を逃して少し散りましたが、例年よりも遥かに花が咲いております。

なぜなのかは全く分かりませんでございます。

おばんです、無知の知イガリです。

 

OBの皆様、ご自宅のジューンベリー君(ちゃん)たちはいかがですか?

「あ、芽が出てきた」と思った次の日にはこんな感じではないですか?

今年は当たり年なのでしょうか。どなたか教えてください。

 

この実を食べに小鳥がやって来るんですよ。

おぉー食べろ食べろと。仲良くしろよと。

 

そういえば小学生の頃、祖父に頼んだことがあります。

 

 

「じーちゃん、スズメ捕まえたい。」と。

 

 

いま息子に頼まれたらですね、少しワクワクするのを抑えて断るんですが、

当時絵本とかで見たんだと思うんです。

 

ザルを木の棒で支えて、紐をくくりつけてコメを置いて、

スズメが来たら「今だっ!!」って紐を引っ張るやつを。

スズメの巣がありそうな「イガリの森」

 

もうワクワクしながら仕掛けて、茶の間のコタツに身を潜めて、

握りしめた紐に力を入れながら今か今かと待ち構えるんです。

 

「全然来ないゼ。」

 

そりゃそうだ。

そんな上手くはいかないんですよ、人生甘くないんです。

小1の僕に世界は優しくなかったわけです。

 

で、学校から帰ってきたらですね、じーちゃんが言うんですよ。

 

「捕まえたゼ?」

 

なんだと。やりやがったなと。やるじゃねーかと。

しかも鳥かごに入れてるときたもんだ。

 

鳥かごに近づいたらですね、聞いたことのない鳴き声。

わめき声というか叫び声というか、低い声。

 

 

スズメの4倍くらいあった気がする。

爺「ムクドリだった。」

 

 

孫の祖父に対する何かが失われ、「勇ましさ」だけ残った瞬間でした。

害鳥なんですって。でもスズメの仲間なんですって。

 

この石をセンス良く積めたことが一度もない。

我が家にはいろいろな鳥が来ます。

ムクドリも来ているんですかね。

 

3本立てた枕木の上には、息子と作った巣箱を置いて、

コメを置いてあげるとスズメが食べに来てくれます。

 

そういうのってなんだか良いなぁと思うんですよね。

Iさんちがやっていたから真似したんですけどね。

山形小白川の家 2018.3 竣工

自分の家、というか暮らしを振り返ってみると、

OBさんたちの影響って存分に受けているなぁと思います。

 

 

みなさん初めは「家作り分からないんですけど」ってご相談に来られたんだと思うんです。

団居がお手伝いさせて頂いて、一緒に時間を掛けていくうちに自分たちの暮らしが膨らんで。

 

そうやって掛けた時間が濃密だからこそ愛着が湧いて、それからの暮らしはもっと広がって。

気づいたらお手伝いして提案していたはずの団居が、「真似しよ」ってなっちゃって。

 

 

団居ではお引渡しから3か月・11か月・2年、3年、5年、10年の定期点検があります。

訪問するたび毎回変化してるんですよ、暮らしが。

 

緑が増えたとか、壁にポスター掛けたとか、飾り棚を増やしたとか。

小屋が出来たツワモノ様だっています。(真似したい…)

家族が増えることも変化ですよね。

 

そして建てた数だけ暮らしの数があるわけですから、テイストも様々。

 

事例集のお家の中が今、どんな暮らしで溢れているのか。

そういった様子も今後(施主さんの許しを頂ければ)紹介したいと思っています。

 

真似の集大成ハウス(スタッフ自邸)

 

いいんです、脱いだ靴下そのままでも。

いいんです、ラグが曲がって敷かれてても。

いいんです、犬が窓ガラス舐めてべとべとでも。

 

スズメ捕まえるはずが、暮らしの話になってしまいました。