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夫婦は似る。

猪狩 章仁 2025.06.04

OBの皆様へ

剪定しないと翌年に花を咲かせない樹木、

ご自宅に植えられてはおりませんでしょうか。

 

花が終わった後に枝を剪定し、夏以降に伸びた枝に

花芽が付くという原理なのでございます。

 

切る時期が遅くなると、せっかく付いた花芽ごと枝を切ってしまい

翌春以降に花が咲かないのです。

 

 

「知らんかった。」

 

 

おばんです、数年前のイガリです。

今はもう大丈夫。キッテマス。

 

我が家で言うとですね、

ミモザ、アカシアブルーブッシュ、スモークツリー。

このあたりが該当してまして、竣工後に木が育ち、

 

「花咲かないなぁ。」

 

だなんて呑気に過ごしておりました。

花って勝手に咲くと思ってましたから、この事実を知った時の衝撃たるや。

 

でもですね、この考えでお庭を管理してますと、

花が咲き終わった後にバッサバッサと枝を切りますので、

 

「枯れた木みたい。」(妻)

 

に見えてどうしたもんかなぁと悩んでます。

またすぐに新芽が出てくれるんですけどね。

 

こんなに可愛いミモザ。2週間後には無残な姿に….

 

そんな、可哀そうで木を切れないという優しい心は父譲りなのですが、

こちらのお家の奥様も同じく、切れない心の持ち主なのでございます。

 

竣工写真につき緑が少ない(失礼しました)

 

「あんたんちの植物ちょうだい。」

 

と平気で言ってのけるお施主様はこのお家だけである。

とんでもないお家なのだ。

 

 

姉の家です。

 

 

高畠町の家|新築注文住宅

 

家族の話になりそうで大変恐縮でございますが、

まどいを語るうえでは避けることの出来ない家です。

 

近代まどい史上最も遠い家でございます。

片道2時間半、山を越え、丘を下り、ブドウ畑を抜け、

コンビニに寄り、「あ、図面忘れた」と気づき、珍道中。

 

地鎮祭は姉弟ではなく、通常はご夫婦で動きます。

 

しかも工事の中盤からは、里帰り出産のために姉は仙台の実家に帰省してまして、

当時は僕たち家族は実家暮らしだったものですから、

施主と同居しながらも現場の高畠町へ通うという珍妙な状況になりました。

 

夜は生まれたばかりだった双子の姪っ子の寝かしつけを手伝い、

朝になると姪っ子に「(君たちの家に)いってきます」とあいさつ。

 

「なんだこれ。」

 

でした。

 

まどい全体で30kgは減量した灼熱の上棟。

 

ただですね、片道2時間半って慣れてしまえば全然平気ですし、

仕事のやりようで何とでもなるって少し自信がついた現場でもあるんですよね。

 

ショールームにも同行させられる弟。

 

そんな毎日日焼けをしまくって帰ってくる父を見ていた当時3歳くらいの息子にですね、

「パパはみんなのおうち作っててすごいね」

ってお風呂で言われたんです。

 

「どんなおうちになると思う?」と聞くと「楽しいおうち!」と。

うちの息子はお目が高いのです。

 

みんな一生懸命おうちを作ってくれる、感謝です。

 

なんだかどのお家にも言ってる気がしてきました。

「楽しいお家」になるって。

 

こうしてブログを書いていると、自分の頭の整理にもなるのですが、

まどいの家づくりは「楽しいお家」をつくることだなと思うんです。

(あれ、やっぱり最近同じこと言ってます?)

 

姉宅ガレージにて。「イガリスパート」というフォルダにあった写真だ。

 

賑やかなとか遊び心があるとか、そういう意味ではなく、

住む人の「楽しい」を一緒につくっていく。そんな感じですね。

 

かっこいい家、かわいい家、個性的な家、不思議な家、

快適な家、楽な家、便利な家、不便な家、面白い家。

 

住む人が思う「楽しい」って人それぞれですから、

何が正解だなんていう話ではもちろんないわけで、

 

我が家の「楽しい」の形はこれである。

 

という終わりなきゴールに向かって、突き進んでいくんですね。

後押しはまどいに任せてもらって、楽しみ尽くしてもらいたいわけです。

 

それはイトウ家、オグマ家、イガリ家がすでに実践していることでもあります。

自分の家を楽しみ尽くし、失敗も成功も楽しんでいるのがまどいです。

 

自邸を使った実験を繰り返す住宅ローン名義人たち。

 

これからお家をつくる人だけでなく、

OBさんにもそんな経験をお伝えすることが出来ます。

 

 

剪定はタイミングと勢い です。

 

 

夫婦は似る、を体現した奇跡の一枚(引き渡し中)

 

双子の姪っ子はもう小学4年生。それはそれは元気が過ぎるんです。

強烈な個性を持ったコンビですから、自由が過ぎますから、

家をきれいに保つのが大変なのだとか。確かにそうかもしれません。

 

でも、息子の言う「楽しいおうち」ではあるんじゃないかと思うんです。

 

リビングは姪たちの収納部屋、である。

 

 

まだまだ苦戦中といったところなんでしょうか。

その道中もまた「楽しい」んですけどね。