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イトウ社長という社長

猪狩 章仁 2025.07.18

今年こそは我が家の生垣をすっきりさせようと目論んでいる。

ケンタッキーフライドチキンのようなこの生垣を、だ。

 

我が家のケンタッキーは本家より衣が多い。

 

もともとはファミチキのように足元まで衣に覆われ寸胴体型。

(ナナチキ派の人は置き換えてください)

決して見栄えも良くないし、うっそうとしていた。

 

新築時に「足元をすっきりさせよう」と思い至り、

ケンタッキーになった経緯があるのだ。

果たして見栄えが良くなったかの真偽は不明である。

 

この時はまだ衣が少なくヘルシーケンタッキーだった。

 

先祖から代々「アオキ」と呼ばれ続けてきたこのケンタッキー。

アオキ切るよーとか、アオキにボール乗っかったーとか、

アオキの下に袋蜘蛛いるーとか、アオキの中に鳥の巣あるーとか、

いつでも身近だったイガリ家の「アオキ」。

 

本当は「マサキ」というらしい。

(なんということだ)

 

イガリ家は代々に渡り何を言っていたのだろう。

先祖様はChatGPTを知らなかったのだろうか。

写真を撮って「この植物の名前は?」と聞けばいいだけなのに。

 

 

すぐに返事を返してくれる優等生なGPT君。

「この植物はトベラですね。トベラは花が……」

 

 

大ウソつきだった

 

 

おばんです、マサキ君と一生一緒イガリです。

 

今回は私の独断と偏見による他己紹介。

「イトウ社長」編でございます。

既にまともな紹介にならない気がしています。

 

すいません、吹き出してしまいました

 

出会いは遡ること15年、前職の上司でございました。

当時23歳のワタクシに上司が告げたアドバイスは一つ。

 

とにかく現場行けば大丈夫!

 

な、なにが大丈夫なのでしょうか….。

 

太陽の如き笑顔に返す言葉が見つからず、

何も分からないまま一人で現場へ行き、

怖い怖いベテラン職人さん達に片っ端から自己紹介。

 

それをひたすら繰り返す毎日でした。

今でも大切に持っている現場辞典を小脇に抱え、

現場で起きていることと辞典を照らし合わせる。

 

見向きもされない日々が続く中、

なんとしてでも「俺も現場の一員なんだ」と

アピールに試行錯誤を繰り返す。

 

次第に「おーい猪狩くん!」と呼んでもらえるようになり、

毎日現場に行くことが楽しみになりました。

大切なことは、机の上ではなく現場から学んだと思っています。

 

今となれば、「楽しい」と思いながら仕事をするって

幸せなことだと分かります。

 

あの時の何も分からない僕に「建築は楽しい」と思わせ、

未来を開いてくれた言葉。

 

 

とにかく現場行けば大丈夫!

(適当に聞こえるが適当ではない、はず)

 

大丈夫じゃない時もありました

 

器用な人ではないと思います。

器用に振る舞おうとしても、ありのままの部分がにじみ出てしまって、

格好よくならない人。

 

真似しようとしても彼のようにはなれません。

出会った当時いや、出会う前から今も

一切変わることのない魅力だと思っています。

(OBさんにも伝わりますでしょうか)

 

 

いくら白いシャツをビシーっときめてもダメで、

いくら難しい数値について語ってもダメで、

いくら髪型を変えてもダメなんですね。

もうどうしようもないわけです。

 

まじめじゃない風を装うが意味がない

 

まじめさがにじみ出ちゃって格好がつかない。

 

お客さんのお話を聞いて、思いを共有して、頭を悩ませて、

悩み過ぎて笑って、笑ったと思ったら悩んで、鉛筆を走らせて。

その瞬間が一番イトウ社長らしい姿だなと隣の席で思ってきました。

 

 

器用な人ではないと思います。

でもそれが良さだと言える人です。

 

「私塗るから」で意気消沈しているように見えなくもない

 

家づくりを相談する相手として、

器用ではない人ってどうなんでしょうかね。

 

出来ないことを出来るとは言いませんし。

おかしいと思えば包んで隠せなくておかしいと言いますし。

最新のデバイスなんて使いこなせませんし。

時間が掛かることだってありますし。

 

 

ただ喜んでほしい、その思いで動きますし。

上手く伝わる言葉が出ない時は笑ってごまかしますし。

あ、今ごまかしたなって分かりますし。

シズさんから強めに訂正入れられることもありますし。

 

普段は違うメガネを掛けています

 

笑う皆を眺めながらいつまでもお酒が飲めますし。

自分よりも誰かの「楽しい」を優先しますし。

そして一直線にゴールまで進みます。

なかなか真似出来るものではありません。

 

 

書き始めたらキリが無いかもしれません。

というかですね、これってポジティブな紹介になってるか?とすら思えてきました。

 

ただ、中の人間が言うのもあれですが、ありのままって大切だと思うんです。

まどいはありのままでありたい。わけです。

 

初詣の写真はいつもまどいらしさが出る

 

まじめさがにじみ出ちゃって格好がつかない。

そんな人が代表なわけですが、

そんな話を包み隠せず書いてしまう僕も、

 

器用な人ではないということなのでしょうかね。

はっはっは。