高校時代のバスケ部の先輩たちと、
久しぶりに集まることになった年末年始。
40歳と39歳たち、見た目はアレでも心はあの頃のまま。
きっと思い出話に花が咲いて、ゲラゲラ笑い合うのでしょう。
先輩たちには大変お世話になりまして、
後輩の僕たちがのびのびと試合に臨めたのは、
いい上下関係を作ってくれたからこそ。
そんな当時では恥ずかしくて話もしなかったことを、
感謝と共に伝えようかなと思います。
おばんです、親子関係も下になりつつあるイガリです。
先日、仙台青葉の家Uさんちに行ってきました。

奥に人影を発見する。
現場管理のオグマさんに一言も声を掛けず、
抜き打ち検査さながら勢いよく玄関ドアを開けまして、
現場の主のもとへ駆け寄ります。
なんだべや?
まどいの大工工事と言えばこの人、阿部大工。
おしゃべり大好き阿部大工。
お家を全部案内してくれる阿部大工。
渾身の仕事だった場所を紹介する阿部大工。
苦労した仕事を語るときは語気が荒い阿部大工。

着々と進んでおります。
まどいの仕事って手間が掛かることが多いと思うんです。
「美学」と言ったら大袈裟かもしれませんが、まどい4名こだわりが強くてですね、
お施主さんと打合せして描いた図面の通り作ることは当たり前なわけですが、
言ってしまえば「やらなくても何も言われないし、やる必要もない」ことに、
少ーし異常なこだわりを示すのです。
意匠であったり施工であったり……。

異常なこだわりって良い言葉ですね。
それぞれが「魂は細部に宿る」って思って仕事をしていると思うんですね。
役割は違いますからこだわりも多岐に渡ります。
じゃあこのお家は色んな魂だらけですねって言われてしまいそうですが、
それで良いですし、それが目指すべき家づくり。

その手があったか、と撮影したらイトウ社長が(偶然)来た
でも、結局僕たちまどいは何も出来ないんです。
毎日毎日現場で家づくりをすることは出来ません。
そのこだわりを託すこと、それが仕事なわけです。
その最前線で託されているのが阿部大工さん。
なんだべや?
かれこれ16年ほどの付き合いです。
現場で言い争ったことなんて星の数。
翌朝にコーヒー買って仲直り、何度してきたことでしょう。

まどいの仕事を長ーく支えてくれている職人さんがたくさんいます。
ありがたいことです。
僕たちのこだわりを形にしてくれる頼もしい存在なのです。
信頼できる作り手と仕事が出来るって、
当たり前のようで当たり前ではないんですよね。

阿部大工さんが嬉々として解説していた。
随所でオグマさんのこだわり(狂気)が詰まるUさんちの現場。
ここの造りは苦労しただろうなとか、
この発想が浮かんだのはすごいなぁとか、
これ形にするの阿部さん大変だったはず…だとか。

徹底した指示で大工さんに圧を掛ける
これからもきっとアベオグマコンビは現場で言い争っていくはず。
見る人には「大丈夫かしら」、
見る人には「いいね、熱いね」、
それがまどいの家づくり。
翌朝はコーヒー片手のオグマさんが居るんでしょうね。
まどいは今日も平和です。