BLOG ブログ

背中を押せるように。

猪狩 章仁 2022.02.28

おばんです、最近は息子の友達とフォートナイトを楽しみ、

「お父さん、もしよかったらこの武器使ってください。」

「うむ、使わせてもらおう。」

という謎の気遣いを頂いている猪狩です。

 

ワタクシのチームの年齢構成は、

9歳・9歳・9歳・35歳です。おじさん幸せです。

 

先日のことなんですが、隣の実家に住む母から

「あんたの年賀状届いてたの渡すの忘れてた、ごめんごめん。」と言われ見てみると、こう書いてありました。

 

「猪狩くん、お元気ですか?私は今年引越しをして、長女も生まれました。」

…….え?

 

20年近く前の年賀状でした。(色々と母が怖くなりました)

中学3年生の時の担任だった斎藤先生です。(この年賀状は当時もちろん読んでいます)

 

もともと僕は教師志望だったんです。

漠然と自分の将来を考えたときに浮かんだのは教師でした。

 

それは斎藤先生との出会いが大きく影響しているんです。

たしか田子中学校に赴任された当時、20代後半くらいの年齢で、

生徒と歳が近いこともあって仲が良く、でもすごく芯の強さを感じる先生でした。

 

当時の僕はいわゆる「真面目」な生徒で、勉強だって部活だって頑張らねば….と。

そんな僕の背中を押し続けてくれました。

先生が応援してくれたからこそ、その先生の力になりたいと思い、クラスをまとめる立場に立つこともありました。

 

勉強も部活も学校活動も、自分の意志で先へ先へ進もうと思わせてくれる。

生徒の意欲を伸ばす力は、今あらためて考えると本当にすごいなと思えます、斎藤先生すごい。

教師という職業は素敵だなと、そう思えたんですね。

 

 

そんな斎藤先生との思い出なんですが(すいません、いつもこんな個人的なブログで)、

さっきも言ったようにいわゆる「真面目」な生徒だったんですね。

思い返すだけでも恥ずかしいですが、ダメなことをしたいわけです、「私マジメなんかじゃないの」と。

 

卒業間近で給食が無い日ってありませんでした?

授業らしい授業もなく、お昼はお弁当持参してきなさいっていう日ありましたよね?

 

親にはお弁当持参って言わなかったんですよ。

友達と二人でカップラーメン持って行ったんですね。ダメなことですよ。

お湯どうすんねんですよ。(ダメなことのスケールが小さくて恥ずかしい)

 

お昼の時間に職員室へ行って「斎藤先生、お湯…..」と言った時の先生の顔は忘れません。

 

「あんたたち、バカじゃないの!!????」

 

一番怒られたのが卒業前のこの日でした、他の先生には笑われました。

そして職員室でカップラーメンを食べました。美味しかったです。

 

そんなエピソードがあったんです。

 

 

 

で、冒頭の年賀状をもらった数年後に斎藤先生から手紙が来たんです。

太白区の中田中学校に赴任され中学3年生を担任し、生徒を送り出したという話でした。

 

————————————————————————————————————–

猪狩君、お元気ですか?

私は中田中学校で3年生の担任をしています。

クラスに猪狩君そっくりの子がいて、彼を見るたびいつも田子中学校での事を思い出します。

その子もバスケ部のキャプテンで、学級委員をしているんです。

学校行事ではクラスをまとめてくれて、本当に助けられています。

 

その子が、卒業直前の登校日にカップラーメンを持って来たの!

あの時猪狩君には怒ってしまったけれど、あまりの偶然に笑ってしまいました。

いつか二人が出会ったらとても面白いなぁ。

————————————————————————————————————–

こんなことあります…..?

僕とほぼ同じ。カップラーメンの種類はなんですか?と聞きたかったけれど。

 

いまは教師は引退されているのかなぁ…..お子さんも成人しているでしょうし、

お会い出来たら感謝の気持ちを伝えたいと心底思います。

探せばどこかで縁が繋がるんでしょうかね…。

 

 

そうそう、その年賀状の最後にこう書いてあったんです。

————————————————————————————————————–

「猪狩君は勉強も部活もNo1!」

————————————————————————————————————–

 

高校に進学して、勉強も部活も「自分よりも上なんてたくさん…」と落ち込みそうなときに、

この言葉が当時どれほど力になっていたか。

自分を応援してくれている人がいる、その力は本当に大きいですね。

 

あの頃の斎藤先生の年齢よりも、僕は年をとったわけです。

今の僕は応援する側。その人の背中を押す言葉を送らないといけません。

 

 

 

強心臓になっている息子よ。

スキーはスピード勝負じゃないんだよ。

妖怪:ゴンドラ降りたら直滑降

背中を押すってそういうことじゃないから。